2020年09月05日

暗闇の中の色とりどりの世界

先日は
マモノミカドヤモリのお食事風景をUPしましたが
今回は「眼」について。

まずはマモノミカドヤモリの
虹彩と瞳孔の変化を
ご覧ください。

@フラッシュ撮影した際の虹彩と瞳孔
注)フラッシュ撮影はヤモリにとってあまりよいことではありません。

IMG_0357.JPG


A日中、明るい場所でコオロギを食べている時の虹彩と瞳孔

IMG_0349.JPG


B少し暗くなった時の虹彩と瞳孔

IMG_0355.JPG


Cほぼ暗闇の中での虹彩と瞳孔

IMG_0361.jpg


@→A→B→Cと暗くなるにつれて
縦長の瞳孔が大きく拡がって行く様子がわかります。

暗闇の時の瞳孔は丸く可愛らしく
日中の眼とはかなり印象が変わりますね


マモノミカドヤモリに限らず、
全てのヤモリの虹彩は人間のそれと同じように
その径を変化させることで
瞳孔に入る光の量を調節しているのですね。

・・・・・と、
ここまではよく知られた
哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類全てに共通した
「虹彩の役割」についてのお話です。

そして、ここからが今回の本題。

Cの画像の
「黒い大きな瞳」
には世界はどう見えているか・・・???


スウェーデンのランド大学のリナ・ロス博士(Lina S V Roth)率いるチームは

「夜行性のヤモリの眼は人間の350倍もの感度を持っていて、
暗い所でも色を見分けることができる。」

との実験結果を発表しています。(2004年)

興味のある方はコチラへ


「夜行性のヤモリは闇の中で色を見分けることが出来る」

実験内容の難しいことはわかりませんが、
Cの丸く可愛らしいマモノミカドヤモリの瞳は
私たち人間が見ることのできない
「暗闇の中の色付きの世界」を見ていることは
間違いないようです。


暗闇の中の幻想的な色とりどりの世界


一晩だけヤモリになってみたいと
思うのは私だけ?^^

posted by カメレオン・ハート at 23:22| 和歌山 ☀| Comment(0) | 樹上性ヤモリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月03日

マモノミカドヤモリのお食事風景♪

画像は
樹皮の緑や赤茶けた地衣類に
見事に擬態した体色を見せてくれる
マモノミカドヤモリです

IMG_0322.JPG

この個体は
ニューカレドニア本土である
メインランド産
USCB♂。


クレステッドゲッコーやガーゴイルゲッコー同様、
環境変化に少々敏感で
ケージのレイアウトなどをいじったりすると
数日食べなくなったりする場合もありますが、
環境に馴れて、飼育者との信頼関係ができると
ちゃんとピンセットからも食べてくれるようになります。

画像の♂は
現在、2日に1回
コオロギやデュビアを2〜3匹づつ食べています。

それではお食事シーンをどうぞ


ニューカレドニアには
本当に魅力的なヤモリが多いですね〜


posted by カメレオン・ハート at 09:30| 和歌山 ☁| Comment(0) | 樹上性ヤモリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月14日

楽園に棲むヒルヤモリ

画像は
マダガスカルの美しいヒルヤモリ、
ヨツメヒルヤモリです

IMG_86381.jpg

両脇の下にある
2つの目玉模様が
「ヨツメ」の由来ですが、
別名peacock day gecko(ピーコックデイゲッコー)
と言われる通り、
確かにクジャクの羽の目玉模様に似ています。

クジャクの目玉模様は
♀へのアピールらしいですが、
ヨツメヒルヤモリの目玉模様は♀にもあるので
これはやはり天敵の鳥に対する威嚇模様でしょうか?

IMG_8636.jpg

小さいけど
その鮮やかな体色で
存在感抜群のヨツメヒルヤモリ。

こんな美しいヤモリが普通に見られるマダガスカルは
環境破壊が進みつつあるとは言え、
まだまだ生き物たちの楽園ですね

posted by カメレオン・ハート at 21:51| 和歌山 | Comment(0) | 樹上性ヤモリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月23日

マモノミカドヤモリと超大陸

画像は先日入荷したニューカレドニアの固有種
マモノミカドヤモリUSCBです。

メイン(本島)♂
IMG_7690.jpg

パイン♂
IMG_7679.jpg

ここまで擬態するか!というくらい
苔むした樹皮を複雑に見事に再現しています。


和名の「マモノ」の由来は
種名chahoua(チャホウア)
ニューカレドニアの現地語で
「魔物」を意味するところから来ています。


「擬態」と「魔物」で連想するのは
マダガスカル固有種のヘラオヤモリ属。

フリンジヘラオヤモリ、エダハヘラオヤモリ、ヤマビタイヘラオヤモリなども
現地の人々に「悪魔の使い」として
畏怖の対象となっています。

人間の感性というのは
国や人種によってほとんど変わりがないということですね。


そういえば
マモノミカドヤモリを含むラコダクティルス属ヘラオヤモリ属
見た目にかなり違いはあるものの
「擬態」ばかりでなく、
その生態はなんだか似ているように感じます。

棲息地を地図で見ると
海を隔てて12,000kmも離れた場所ですが、
驚くことに緯度はほぼ同じ。

「マダガスカルのほぼ真東にニューカレドニアが位置している」
ことに気付きます。

web-wmap-s3-a2.jpg

はるか12,000kmの距離と海を隔てた相似形。

なんだかワクワクしますね^^


ここで想像を逞しくして
はるか昔に超大陸パンゲアが存在したと仮定すると・・・


250px-Pangaea_continents_ja.jpg

大陸移動によって
マダガスカルとニューカレドニアに取り残された
元は同種のヤモリたちは
海に隔てられた「島」ほぼ同じ「緯度」という条件により
その後似たような(それぞれ独自の)進化を遂げた・・・

比較的おっとりとして温和な性格も
この2つの条件が作り出した賜物かも?
と想像します。


posted by カメレオン・ハート at 03:49| 和歌山 ☔| Comment(0) | 樹上性ヤモリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月20日

ジャイアントゲッコーと超大陸

オーストラリアの東に位置する
ニューカレドニア

この「天国に一番近い島」に棲息するのが
今回入荷した
ニューカレドニアジャイアントゲッコー(通称ジャイゲコ)です。

IMG_7674.jpg

現在、全長13cmほどの
若い個体。

アメリカのブリーダー産で
TYPE Bと名付けられている
グランテラ(グランテールツギオ)とヘンケリー(ヘンケルツギオ)
の交配個体です。

いわゆる「大きさのグランテラ×色彩のヘンケル」
の組み合わせ。

この個体が将来どれくらい大きくなるかはわかりませんが、
ジャイゲコは最大で全長が42cmにもなる
世界最大・最重量のヤモリです。


よく知られている通り、
ジャイアントゲッコーを含む
「ラコダクティルス属」と呼ばれる
この奇妙なヤモリたちの一群は
ニューカレドニアにしか棲息していません。

そして
「ラコダクティルス属」を含む
「イシヤモリ科」のヤモリたちは
オーストラリア、ニューカレドニア、ニュージーランドの地域だけに
棲息しています

h_00_oceania_800p.gif

南半球には
かつて「ゴンドワナ大陸」と呼ばれる超大陸が存在し
それが約2億年前から分裂を始め、
8500万年前にオーストラリアから一塊の陸地が分離、
そして5500万年前にさらに2つに分かれた。

これがニューカレドニアとニュージランド
と言われています。

「イシヤモリ科」のヤモリたちは
この分離された3つの地域で
独自の進化をして行った・・・

IMG_7676.jpg

現地の人々に
昔から「悪魔」と呼ばれ、
畏怖の対象となっているこの愛すべき古風なヤモリは
かつてここに
ゴンドワナ大陸が存在した証の1つとも言えますね。


posted by カメレオン・ハート at 10:50| 和歌山 ☁| Comment(0) | 樹上性ヤモリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月13日

フリンジヘラオヤモリと逆さまの訳

だとばかり思っていた
フリンジヘラオヤモリの1匹が
に化けて
ペアになりました

下の画像左が、右が

IMG_6660.jpg

IMG_6532.jpg

IMG_6539.jpg

繁殖にもぜひチャレンジしたい
フリンジヘラオヤモリ ペアです。


さて、
フリンジヘラオヤモリの面白い生態の1つは
1日のほとんどを
逆さまに張り付いていること。
(一番上の画像)

人間であれば
頭が痛くなって
長時間逆さまの状態には耐えられません。

これは
大量の血液が頭に流れ込むから。

コウモリが逆さでも平気なのは
体重が軽いからなのだそう。

フリンジヘラオヤモリは
決して体重が軽いわけではありませんが
頭の比率が大きいので
大丈夫なのかもしれません。

また、
コウモリが逆さまにぶら下がるのには
それなりの理由があるようで、
「もし頭を上にしていたなら
飛び立つときに筋肉を収縮させなければならず
余計なエネルギーを消費することになるから」
という説があります。

つまり省エネで楽だから。

この説は
フリンジヘラオヤモリにも
当てはまりそうです。

確かに餌を見つけると
地面へ向かって
飛び降りる習性がありますから。

重力を使えば
余計なエネルギーを消費せずに済む。

これは生物の中の
一部の種が身に付けた
省エネ狩猟法
なのかもしれません。


posted by カメレオン・ハート at 09:28| 和歌山 ☀| Comment(0) | 樹上性ヤモリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月26日

クールの空飛ぶヤモリ

パラシュートゲッコー
(別名クールトビヤモリクーリートビヤモリ)が
入荷しています。

IMG_6474.jpg

このヤモリの面白さは
何と言っても
四肢にある水かき、
全身の縁に見られるヒダ、
クルりと巻いた尻尾ですね

IMG_6468.jpg

自然下では
これらの器官をフルに活用して
まさにパラシュートのように
木と木の間を滑空するんだと思います。


パラシュートゲッコーの
別名クールトビヤモリの「クール」は
今から200年ほど前に活躍した
ドイツ人の動物学者ハインリッヒ クール
から名付けられました。

ハインリッヒ クールは
1817年から1820年の間、
主に鳥類の調査を行ったようですが、
1820年にはジャワ島を訪れ、
そこでさまざまな爬虫類・両生類とともに
パラシュートゲッコーに出会ったようです。

ムササビのように
木々の間を滑空するこの奇怪なヤモリに
彼が強く興味を惹かれたのは
想像に難くありません。


翌1821年。
ハインリッヒ クールは
インドネシアのボゴールで亡くなりました。
享年24歳の早過ぎる死。

過労に加え、インドネシアの過酷な気候や風土病などが
原因だったのでしょうか?

れでも
彼の名を冠された数多くの生き物たちが
途絶えることなく子孫を残していく限り
ハインリッヒ クールの名は忘れられることはありませんね。


posted by カメレオン・ハート at 22:19| 和歌山 ☁| Comment(0) | 樹上性ヤモリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月17日

アメリカ系統のクレス

1994年。

それまで絶滅したと考えられていたヤモリは
ドイツ人のRobert Seipp(ロバート・サイプ)氏が率いる調査隊によって
再発見されました。

クレステッドゲッコーです。


Robert Seipp(ロバート・サイプ)さんは
自然史博物館のゼンケンベルグに勤務されていたようですが、
その後、ドイツのフランクフルトに在住し
学校の先生をされているようです。

彼のFacebookを見ると
クレスに関する論文の画像の一部も公開されています。
(ドイツ語なので全く読めませんけど)

今でも
アフリカやマダガスカル、ガラパゴスなどを旅して
動物の研究にあたっている様子を垣間見ることができます。


Robert Seipp氏による再発見後、
研究と繁殖用に持ち出された数匹のクレステッドゲッコーたちは
ヨーロッパとアメリカの両方で順調に子孫を残し、
それぞれ異なる繁殖系統が確立されました。
再発見からまだわずか25年くらいのお話です。

そして現在私たちは
その恩恵によって
この愛すべきヤモリのクレスを
ごく普通に家庭で飼育できるようになったのです。

本当にRobert Seipp氏に感謝ですね


さて、今回入荷したのは
アメリカ系統のクレステッドゲッコー

フレーム
IMG_4960.jpg
IMG_4958.jpg

フレームダルメシアン
IMG_4974.jpg
IMG_4970.jpg

私たちは
このせっかくの恩恵を
次世代に繋いで行かなければ・・・
ですね


posted by カメレオン・ハート at 08:51| 和歌山 ☁| Comment(0) | 樹上性ヤモリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月11日

鳴き声♪

下は動物の鳴き声を
英語で表したものです。

さて、何の動物の鳴き声でしょう???

  1. bow wow(バウ ワウ)
  2. meow(ミャオウ)
  3. squeak(スクゥイーク)
  4. cock-a-doodle-doo(クックドゥードゥルドゥー)
  5. croak(クローク)
  6. roar(ロア)
  7. oink oink(オインク オインク)
  8. pawoo(パウー)
  9. neigh(ネーイ)
  10. quack quack(クワックワッ)
有名なものばかりなので簡単でしょ?

一応答えは下の通り

  1. ねずみ
  2. にわとり
  3. カエル
  4. ライオン
  5. あひる


では、この鳴き声は・・・?

tokay

はい!もちろん
トッケイヤモリですね。

かなり違う耳を持つ英語圏の人々と日本人ですが、
トッケイヤモリに関しては
全く同じに聞こえるみたいです。

IMG_4772.jpg

英名・和名ともに
鳴き声がそのまま名前になるほど
インパクトのある鳴き方をするトッケイヤモリ。

でも飼育下では
なかなか鳴いてくれないんですよね。
(捕まえるとグエッ!とか呻きますが^^;)

トッケイの鳴き声を聴けたら
何かいいことがあるかも・・・?です^^


今回入荷のベトナム産トッケイヤモリが
早くも卵を産み付けています

IMG_4836.jpg

かわいいベビーの顔を
ぜひ見てみたいものです。


posted by カメレオン・ハート at 23:11| 和歌山 ☔| Comment(0) | 樹上性ヤモリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月28日

バスタールササクレヤモリ

バスタオルではありません。
バスタールです(笑

バスタールササクレヤモリ
壁を登れるソメワケササクレヤモりと
考えればイメージがわくと思います。
ソメワケより小型のかわいいヤモリです。
尻尾にトゲトゲがあるのが特徴です。

IMG_30751.jpg

枝に登るかと思ったら
土に潜ります。

IMG_30731.jpg

ニホンヤモリのイメージで飼育できます。

マダガスカルの小さなヤモリを
飼ってみませんか?


posted by カメレオン・ハート at 10:12| 和歌山 ☀| Comment(0) | 樹上性ヤモリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする