爬虫類・両生類の餌のアイテムの1つとして
大きな存在感を誇るシルクワームですが、
面白い習性があることをご存知ですか?
シルクワームは
卵から孵って
繭を吐き始めるまで
約28日間掛かります。
(期間は飼育温度や与える餌の量、蚕種によって多少変動します)
月の満ち欠けの周期に
近いですね。
その間に
シルクワームは4回眠ります。
これを4眠(ミン)と言います。
そして1回眠る毎に
1回脱皮ながら大きく成長していきます。
28日間で4回の眠り。
1回当たりの眠の期間は
1〜2日です。
哺乳類・鳥類・爬虫類(一部違うかもしれませんが)
は基本1日1回ですから
ずいぶん効率的な睡眠ですね。
シルクワームが
眠っている時の特徴はいくつかありますが
動かなくなって食べなくなったら
眠っている証拠。
眠の間は
餌を与えなくて大丈夫です。
人間の睡眠でさえ
よくわかっていないことが多いですから
ましてや蚕など昆虫の不思議な眠りの形態は
まだまだ厚いベールに包まれたまま。
身体を天に向けて持ち上げ
じっとして動かない眠のシルクワームは
もしかしたら
夢を見ているのかもしれません。