パンサーカメレオンのトラブルのワースト3には間違いなく入ると思われる「ヘミペニスが出たまま戻らない」という哀しいトラブル。
パンサー飼いの多くが一度や二度は経験があるのではないかと思います。
我が家でもこれまで何回か悩まされました。
原因はよくわかりませんね。困ったものです。
自然と元の鞘に戻ってくれることもありますが、そうならないこともあります。
そんな事態に陥ったら、もちろん獣医さんに処置してもらうことが最善ですが、なにしろ事が事だけにまさに1分1秒を争うため、病院へ連れて行く時間的余裕がありません。
というのは、カメレオン自身が体の異変に気付き、異物が下半身にくっ付いていると誤認するせいか、木の枝などにその「異物」をこすり付け、取り除こうとする困った行動を始めてしまうから。
この行動をそのまま放置すると必ず大事なヘミペニスを傷付けてしまいます。
血がにじんだりしたらもうその時点でOUT。ほぼ助かりません。
たとえ命は助かったとしても、そのあと生殖行動を取ることはまず不可能になります。
ですからこのトラブルに限っては、獣医さんに頼らず、飼育者自らが「すぐに」処置して直してやるんだ!という気概と気合が必要になりますね。
下の画像は我が家での過去のトラブル事例です↓
写真は既に小さくなっているときに撮影したものですが、実際は完全にはみ出てしまっていました。
処置の方法の基本ですが、まずはタオルで患者を包み込み、片手でぎゅっと握って動けなくしたうえ、仰向けに持ちます。
そのあとは単に体の中に押し込んでやればいいだけなのですが、これがなかなか至難の技。
時間が経てば経つほど、ヘミペニスは腫れて大きくなり元に戻らなくなります。
よく油を付けた綿棒で押し込んだりしますが、これもヘミペニスを傷付けてしまう可能性が大。
(以前は我が家でもそうやってました。)
やはり最善の方法は、根気が要りますが少しづつ少しづつ周辺からやさしく指で押し込むことのようです。
ちょっとしたテクニックが必要ですが・・・
このとき我が家では、例の「Kカード」を使います。
Kガードを吹き付けることで、保湿と殺菌をしながら同時に収縮効果をねらいます。
無事に体内に納まりました。
この時のパンサーはその後同じトラブルを起こすことなく、無事ペアリングに至りました。
(残念ながら♀は産卵の直前で命を落としてしまいましたが・・・)
いつもこの方法で処置できるとは限りませんし、もちろんあくまで自己責任ですが、緊急時の応急処置の1つとして頭の片隅にでも入れておくと、もしかしたら役に立つかもしれません。
まだよい方法があるかもしれないので、お互い研究しましょう!大好きなカメレオンのために。