レイトショーで
新海誠監督の「天気の子」を
見に行ってきました。
家出少年の帆高と
天気を操り、晴れにできる不思議な能力を持つ少女・陽菜の物語で、
雨に濡れて色が変わっていく東京の風景と
“祈り”で晴れていく瞬間の美しい描写にしびれました

(ネタバレするといけないのでこれでやめておきます。)
個人的には
「君の名は」より面白かったかな?
さて、
“晴れを呼ぶ女”陽菜を見ていて
ふと思い出したのが
やっぱりカメレオンのこと。
カメレオンは実は“雨を呼ぶ生物”なのです。
「カメレオンの頭と咽喉を樫の木の上で焼けば、
雨と雷を同時に誘発することができる。
カメレオンの肝臓を瓦の上で燃やしても
同じ効果があるという。」
・・・これは古代ローマの博物学者プリニウスの
「博物誌」の一節です。
そしてカメレオンに暴風や雷雨を起こさせる力があると考えられたのは
カメレオンが「風あるいは空気を食べて生きている」
と信じられていたことに由来するという・・・

カメレオンは
古代ローマ時代の人々によって
「空気を食べて生きていると言われるなんだか気味の悪い生き物」
転じて
「風雨を呼ぶパワーを持つ精霊」
に祭り上げられてしまったようです。
人類は昔から“天気”によって翻弄されてきました。
思うに任せない“天気”を自由に操れたら・・・
その夢は今も昔も変わらないようですね。