パラシュートゲッコー
(別名クールトビヤモリ、クーリートビヤモリ)が
入荷しています。

このヤモリの面白さは
何と言っても
四肢にある水かき、
全身の縁に見られるヒダ、
クルりと巻いた尻尾ですね


自然下では
これらの器官をフルに活用して
まさにパラシュートのように
木と木の間を滑空するんだと思います。
パラシュートゲッコーの
別名クールトビヤモリの「クール」は
今から200年ほど前に活躍した
ドイツ人の動物学者ハインリッヒ クール
から名付けられました。
ハインリッヒ クールは
1817年から1820年の間、
主に鳥類の調査を行ったようですが、
1820年にはジャワ島を訪れ、
そこでさまざまな爬虫類・両生類とともに
パラシュートゲッコーに出会ったようです。
ムササビのように
木々の間を滑空するこの奇怪なヤモリに
彼が強く興味を惹かれたのは
想像に難くありません。
翌1821年。
ハインリッヒ クールは
インドネシアのボゴールで亡くなりました。
享年24歳の早過ぎる死。
過労に加え、インドネシアの過酷な気候や風土病などが
原因だったのでしょうか?
それでも
彼の名を冠された数多くの生き物たちが
途絶えることなく子孫を残していく限り
ハインリッヒ クールの名は忘れられることはありませんね。