2019年06月04日

オカヤドカリと有血動物・無血動物

当店のお取り扱い生体は
脊椎動物がメインですが、
無脊椎動物も一部扱っています。

今回の入荷は
お子様に人気のオカヤドカリ

IMG_4762.jpg

貝殻の中にごく少量の水を蓄えるので
陸上での生活が可能です。

IMG_4765.jpg

脱皮しやすいように
少し厚めに砂を敷いて飼育します。

画像のオカヤドカリさんは
もうそろそろ少し大きめのおうちを
用意してあげる必要がありますね^^;


さて、表題にある「有血動物と無血動物」について。。。

この言葉は
既に死語になっていると思いますが、
結局、
有血動物(赤い血液を持つ動物)=脊椎動物
無血動物(赤い血液を持たない動物)=無脊椎動物
とほぼ同意語と考えてよさそうです。

地球上の動物を
大きくこの2つのグループに分けたのは
紀元前4世紀の哲学者アリストテレス

アリストテレスはその著書「動物誌」の中で
「有血動物」と「無血動物」を
さらに次のように分類した・・・

【有血動物】
1)人類
2)胎生四足類(哺乳類)
3)卵生四足類(爬虫類・両生類)
4)鳥類
5)魚類

【無血動物】
1)軟体類
2)甲殻類
3)有節類(昆虫類・多足類など)
4)貝類
5)最下等の植物に近い生き物(ヒトデ、ナマコ、クラゲなど)


いかがでしょう?
今からおよそ2400年も前の学者が
今でも全く違和感のない動物の分類法を確立し、
本に残したことに本当に驚かされますね。

私たち日本人の祖先が
まだ文字を持たず、
縄文式土器の制作に没頭していた時代に・・・

結局、動物の分類は
紀元前からほとんど変わっていないということです。


ちなみに「ヤドカリ」については
アリストテレスはどんな記述を残したか・・・?

「ヤドカリと称するものはある意味で軟殻類と殻皮類の両方に共通なものである。
なぜならこれは大エビの類と似た性質のものであり、
それ自身だけで(貝殻なしに)生まれてくるが
貝殻の中に入り込んで暮らすという点では殻皮類に似ているので、
したがってどっちつかずのように見えるからである。
形はだいたいクモに似ているが、
ただ頭と胴の下部がクモより大きい。
細い赤い小角が2本あり、その下には長い目が2つあるが、
中へ引っ込んだり、カニの目のように脇へ向いたりせず
まっすぐ出ているだけであって、
目の下には口があり、口のまわりにはちょうど毛髪のようなものがたくさんついていて、
その次に先の二股になった食物を口へ持っていく足が2本あり、
また別の足が各側に2本あるが3番目のは小さい。
胴の下部は全体が軟らかで、
切開してみると、内部は黄色っぽい。
口から管が1本出て胃に達しているが、排出管はよくわからない。
足と胴は硬いけれども、カニほどではない。
ムラサキガイやホラガイと同じように体が貝殻にくっついていないのですぐ離れる。」

とても紀元前の記述とは思えない観察眼

ヤドカリは既に紀元前の人類に
地球上の生物の中での正確な位置付けをされたうえ、
その秘密の多くを明かされていました。

脱帽です。


posted by カメレオン・ハート at 23:55| 和歌山 ☁| Comment(0) | その他いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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