スッポンモドキ。
ニューギニア島とオーストラリア北部の熱帯雨林に生息する
ウミガメのような風貌をしたこの面白いカメの歴史を紐解いてみると
とても興味深い事実に驚かされます。
「カメの来た道」(平山 廉著 NHKブックス)によれば
「最古のスッポンモドキの化石は
白亜紀の中頃、約1億年前まで遡るが、
見つかるのは
ウズベキスタンや日本、モンゴルなどアジアに限られる・・・」
のだそうです。
もっとも古い時代には
現存するニューギニア島とオーストラリアにスッポンモドキはおらず
この日本に生息していたという事実。
なんだか
スッポンやニホンイシガメ同様、
とても身近なカメに感じられてきますね。

そして
はるか白亜紀の祖先の血を引くであろうこのベビーたちは
1億年という時を凝縮したような生き物であることに
なんだか尊敬の念さえ湧いてきます。